2時間目 石油はどうやってとるの?
石油は地球が長い時間かけてコツコツためてきた資源ということがわかったかな。
地下深くにねむっている油田をどうやって見つけるんだろう?
下の地図は世界の石油埋蔵量の割合をあらわしているんじゃ。
油田を見つけるために、宇宙や海上から最新の技術を使うのじゃ。まずは宇宙から地表や地質のようすを撮影する、「資源探査衛星」をみてみよう。
資源探査衛星で、地表や地質のようすを撮影したデータを、地上へ送るのじゃ。
そのデータをコンピュータで分析することで、石油のありそうな場所が調べられるんだね。
次は地上での石油探しに活やくする、「起振車」じゃ。人口的に地震をおこす起振車で振動をおこし、その揺れの伝わりから、地下のようすをさぐるのじゃ。
しくみはどうなっているんだろう?
起振車で、地中に振動をあたえ、この振動が地層にあたってもどってくるぞ。それを地上でキャッチしてコンピュータなどを積んだ観測者に地層のデータを送るのじゃ。
なるほど!これで地層の深さや形を分析して、油田のある地層を探すんだね。
さいごに海の底にねむっている石油を見つける「物理探査船」じゃ。
海上から油田を見つける場合は物理探査船を使うのじゃ。
どうやって見つけるんだろう?
船からエアガンで音波を出し、跳ね返ってくるようすをコンピュータで調べ、石油のある地層を見つけ出すのじゃ。
人口地震のエネルギーはとても弱いから、環境への影響は心配いらないんだって!
こうして、石油のありそうな場所を見つけたら、井戸を掘るのじゃ。地下に石油がたくさんあるかどうかは、掘ってみないとわからんぞ。
成功するのは100本に2~3本!深いもので、地下10,000メートル近く掘られるときもあるんだ!
ひとつの装置で何本もの井戸を掘ったり、水平に掘り進む技術などが開発されておる。
石油のある地層にとどくと、石油は地下の圧力で自然に上までふき出してくるよ。
自然にでてくる石油の量は全体の約20~30%。ほとんどは地下に残っているんじゃ。最近では石油の層に水やガスを送り込み、その圧力で少しでも多くの石油を押し出す技術が利用されておるぞ。
油田を探したり、石油を掘り出すのって大変なんだね!